意外とお金がかからない?パチンコという娯楽〜パチンコから見る、のめり込みの恐ろしさ〜
パチンコ やスロットと言えば、当たり前だがギャンブルのイメージが非常に強い。
業界の中の人達はギャンブルではなく、あくまで娯楽であると言い、健全な運営を心がけているとはいうものの、実際にはユーザーのほとんどがギャンブルであると認識しているし、ぶっちゃけ業界人もギャンブルであるとわかっている。
あなたの身近にパチンコ スロットをやる人がいるならば、その話を聞けば、よく
「○万円勝った!」とか、「○万円負けた……」
という言葉を聞くだろう。
中にはパチンコ をやるせいで生活が苦しくなっている人もいるだろう。借金をしている人もいるかもしれない。
そう言った「やっている人間」の声を聞いた人たちの感想は間違いなく、「パチンコはギャンブルだ」、「大金が動く危ないものだ」という印象だろう。
実際にパチンコ屋で働いていると、色々な声を聞く。
「今月だけでもう○万円も負けた!」
「もう今日の負けでお金なくなっちゃったよ…」
悲惨な声だけをあえて抜粋したが、こういう言葉をかけられることは珍しくない。
あくまで業界側は娯楽と言い張るパチンコ スロット。
傍目にはとても娯楽とは言い難いほどお金が動いているように見えるが、実際に蓋を開けてみるとどうだろうか。
最も高いレートであると言われる4円パチンコ、20円スロットにおいて、一台あたりが1時間にあげる利益は平均して600円〜1200円だ。
お店によって多少の差はあるだろうが、大方このレベルに収まる。
一つレートを下げて1円パチンコ、5円スロットともなれば平均して200円〜400円。
これだけの金額で1時間遊べるのならば、娯楽と言って差し支えない。
あくまで平均の数字である。
勝った負けたが存在する為、1時間で2万負けることもあれば、逆に勝つこともある。
それ故に人は大きな金額が動いていると考えがちだが、全体と平均で眺めてみると意外とそうでもないことがわかる。
なんなら、カラオケ屋のが高くつく。
ならばなぜ、人は借金するほどパチンコ でお金を失ってしまうのか。
いろいろな答えはあるが、そのうちの一つを提示するなら「のめり込みすぎ」に他ならない。
十万も二十万も負けた、と声高に言う人に限って相当な日数と相当な時間をパチンコ に費やしていることがほとんどだ。
休みのたびに一日10時間打つ、仕事終わりに3時間打つのを毎日、など呆れるくらいの時間を費やしていることが多い。
お金がなくなるのも当たり前である。
ゲームセンターやカラオケだって(カラオケにはフリータイムがあるので、その限りではないだろうが)、10時間もいれば結構な金額になる。
居酒屋なんて行けば尚更だ。
それを月に15日以上、なんなら毎日行っている人も珍しくないのだから恐ろしい。
月に100時間パチンコに使えば、さっきの理屈で言えば平均して約10万円失うことになる。
一般的な年収の人であれば娯楽費で月にそれだけ飛べば生活はかなり苦しくなるだろう。
読者の中にもパチンコスロットを楽しむ方はいるだろう。
どうか適度に遊んでほしいと切に願う。
案外、お店側は過度な利益を取ろうとしていないところが殆どである。
長く遊べば遊んだだけ、お金がなくなる。
それだけのことだ。
のめり込みや中毒の恐ろしさはパチンコだけにとどまらない。
何事も「過ぎ」れば多くのお金と健康と時間を失うのは変わりない。
その中でもギャンブル性と言う特質を持つパチンコは、そのパターンにハマりやすいというだけなのだ。
もし、これからパチンコを打とうかなと思っている人がいたらそれを肝に命じておいてほしい。
適度な距離感であれば、パチンコは有意義に楽しむことができる。
お小遣いの範囲で遊び、勝った時はいつもより豪華に、負けた時はいつもより質素に、自分の生活に適度な刺激と変化を与えることができる娯楽となる。
しかし、そこを誤るとたちまち本来のギャンブル性の持つ悪い部分がユーザーを襲うのもまた事実だ。